塾の送迎(送り道)・前編

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「中3受験生・伴走母の日記」ブログです。

 

本日もブログを開いて下さり

有難うございます。

 

学校から帰宅後の娘を

塾に送って行くある日のことです。

天気が崩れそうではあったものの

窓からは黒い雲はまだ遠くに見えました。

まだ雨は降らないだろうと思い、

やや急ぎ気味に支度をして

いつものように車で送っている途中で、

予想よりも早く

想像以上にひどい大雨に見舞われました。

 

想像以上に早く雨が降ったのも困りましたが、

雨の量が多くて

ワイパーをMAXで左右に作動させても、

フロントガラスに打ち付ける大雨で

前方が見えにくい状態でした。

 

通いなれている道なので、

速度を十分に落として安全運転に徹すれば

運転できなくはないのですが、

何かあっては大変なので

待機するため途中にあるコンビニの

駐車場へ入りました。

 

同じように待機で運転を止めるために

駐車場に入ったと思われる車も数台ありました。

2,3分ほどの間、

車内で激しく降る雨の音を聞いていたところ

後部座席にいた娘が、

「お腹すいたから、何か買ってきて」

と言いました。

大雨に気を取られていたので

後ろに娘を乗せていたことを

すっかり忘れていました。

突然声をかけられて

びっくりしました。

 

たしかに目の前にコンビニがあります。

車を降りて十数歩ほど歩けば

店内に入ることができそうです。

しかしこの大雨の中を

たとえ傘をさしてでも十数歩でも歩けば、

間違いなくかなり濡れるであろうことは

十分に想像できる状況下です。

そんなシチュエーションであるにも関わらず

「何か買ってきて」と平然と言う娘に、

先ほど以上に驚きました。

 

確かに学校帰りで、

雨が降りそうだったため

急かして出発したのでおやつを食べておらず、

お腹が空いているのは分かります。

しかし、この状況で

「何か買ってきて」と言えるのが凄すぎです。

この大雨よりもある意味凄すぎでした。

 

雨が止んでから塾へ向かったとして

塾で3,4時間は過ごすことを考えると、

空腹の状態は好ましくありません。

車内で何か食べた方が良いと思いました。

これから塾へ向かう娘が

びしょ濡れになるのもマズいです。

 

買いに行くなら

私しかいないと腹をくくりました。

どしゃぶりの雨でも

素早い動作で食べ物を

購入するしかないと覚悟を決めました。

 

車内で食べるので

おにぎりかサンドイッチで良いか確認すると、

「冷やしうどん」のレスポンスです。

まさかのリクエストを貰いましたっ!

こんなことなら

本人の意見など聞かずに

おにぎりをさっさと買いに行けば良かったのです。

聞いたのが間違いでした。

親切心が悔やまれます。

 

車内で「冷やしうどん」。

汁物なので車内食としては、

なかなかハードルが高いメニューのセレクトです。

けれども「冷やしうどん」を食べる時期としては

間違っていません。

「冷やしうどん」と聞いてしまったからには、

「冷やしうどん」を買わないわけにはいきません。

「冷やしうどん」のワードを呪文のように唱えながら、

車のドアを注意深くかつ素早く開けて

店内へ駆け込みました。

 

たった十数歩しか歩いていないのに

滝に打たれたかのようにびしょ濡れになりました。

想像通りでした。

目当ての商品である

「冷やしうどん」を探したところ、

「冷やしおろしうどん」と「冷やし山菜うどん」がありました。

娘ならおそらく「冷やしおろしうどん」です。

 

レジ袋は有料なので

エコのためにも丁重にお断りをし、

「冷やしおろしうどん」で支払いを済ませました。

商品はパッケージに包まれているとはいえ

「冷やしおろしうどん」を

なるべく濡らしたくなかったので、

「冷やしおろしうどん」を

お腹に当てて背中を丸めて守りながら、

添えてある割りばしとお手拭きも

落とさないようにと気をつけて

イカー目がけて走りました。

 

どうにか車内へ戻り、

娘に「冷やしおろしうどん」を

無事に渡すことが出来ました。

大変なお使いでした。

 

車外の大雨など気にせず、

ずぶ濡れの私にも気にせず、

娘はいそいそとパッケージを開封

添付のつゆをかけました。

さらに添えてあった

半切りの柚子を丁寧に絞りました。

「冷やしおろしうどん」タイムの始まりです。

 

コンビニの店内での飲食も

考えなくはなかったのですが、

コロナの感染予防のために

車内で食べた方が良いと判断しました。

 

大雨の音をバックミュージックにして

車内にひろがる柚子の香りと、

車内に響き渡るうどんをすする音が、

何とも言えない空間を演出していました。

この日の非日常の出来事は、

私の忘れられない思い出の1ページになると

確信しました。

 

うどんをすすり始めて数分で

さっきの大雨はなんだったのだろうと思うほどに、

雨が弱まってきました。

進行方向の雲の色と見た目の厚さが薄くなっており

目的地までは車であと10分ほどなので、

車を走らせることにしました。

 

運転中の背後から絶え間なく、

「ズーズズ」「ズーズズ」と

車内で今まで聞いたことがないサウンド

聞こえてきました。

夕方の時間帯のため

柚子の香りと「ズーズズ」音で、

こちらもお腹が空いてきました。

 

急速な空腹感を覚えながらも

運転に集中して

無事に到着することができました。

 

到着に合わせて

雨音と「ズーズズ」音は鳴り止みました。

雨が弱まっているうちにと、

そそくさと通塾リュックを背負った娘は、

車内にくしゃくしゃになった外装のセロファン

お手拭きと

おろしが混ざったつゆと柚子の皮と

割りばしが残った透明容器を後部座席に残して

颯爽と車を降りたのでした。

 

今日はやけに長く感じた

塾の送迎の送り道なのでした(笑)。

*次回に続きます。

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